都で暮らす歌野は、街で舞を踊って生計を立てていた。
同じ舞を踊っている鉄とは、将来を約束した仲だ。
ある日、東宮(皇太子)に招かれ、二人は宮城で舞を踊る。
そこで直に話した東宮と歌野は、身分の差を超えて、惹かれ合う。

都で暮らす歌野は舞を踊って生計を立てている。同じ舞を踊る仲間・鉄とは将来を約束した仲だ。

ある日二人は東宮(皇太子)に人気の舞踏団として宮殿に招かれる。

そこで直に話した東宮と歌野は、身分差を超えて惹かれ合う。


東宮には太政大臣の娘・待子が妃としていたがまだ子供はいない。

東宮はお忍びで歌野に会いに行く。

また会いたい。そう言った東宮に、一介の町娘が気軽に会えないと断る歌野。


それを聞いた待子は、何とか二人を引き合わせたいと、歌野に親戚の養女になる事を提案する。

自分には将来を約束した人がいると、また断る。


そんな時、歌野は誘拐され東宮と二人きりになる。

もうこれっきりにする。そう言った東宮に身を任せ一晩を過ごした二人。

しばらくして歌野は、妊娠している事に気づく。


周囲には鉄の子供だと言っているが、鉄は東宮の御子だと知っていた。

皇子ならどうするんだ。鉄は、東宮に直訴する。

再び歌野に会いに来る東宮。もう放したくないと歌野を宮殿に迎え、妃にする。

二人はその後、幸せに暮らした。