虐げられし公主の幸福な婚姻 ~後宮妃は龍を喚ぶ~

作者青月花

嫁いだ国で異能が目覚めました――!?
描いた絵を具現化する公主の中華風シンデレラストーリー

ストーリー概要および物語の設定



絵を具現化できる力を持ちながら、異能を失い虐げられて育った公主・翠蓮。

彼女はいじわるな姉の計らいで、焔国の王に嫁ぐことになってしまう。

身内や妃を惨殺したという王の噂を聞き、怯える翠蓮だったが、嫁ぎ先では穏やかな生活が待っていた。

後宮を散策していたところで、翠蓮は純朴な青年と出会う。彼こそ焔の王・煌天だった。

更に翠蓮は煌天のもう一つの顔を知り吃驚する。煌天は血を見ると別の人格・天煌になってしまうのだ。天煌は煌天とは正反対の冷酷な性格で、身内や重臣を容赦なく粛清してきた。

距離を置こうとする翠蓮だったが、二つの人格に分裂してしまった彼の境遇を知り、力になりたいと思うようになる。


そんな矢先、翠蓮は偶然王の暗殺を企む者たちの密談を聞き、囚われてしまう。

その危機を救ったのが、自分の描いた龍・小龍と天煌だった。

小龍が煌天に知らせたことで暗殺は未然に防がれた。「あなたの力に救われた」という煌天の言葉に、胸が熱くなる翠蓮。


彼に認めてもらったことをきっかけに、翠蓮は異能の力を取り戻す。

煌天のために力を役立て、幸せな生活を送る翠蓮だったが――。

異能の公主の中華風シンデレラストーリー