死後、人間は天界へ向かう。
天界は天国、地獄、両者の中間の中界に分かれ、自殺者は中界へ行き、天国か地獄の判定を受ける。
天界で働く天使、B635は生前の長い闘病生活の経験を活かし、自殺を防止する部署、自殺防止課に史上最年少でスカウトされていた。
任務を史上最多で遂行し続けるB635だったが、彼の真の目的は生前共に闘病生活を送った、佐藤里穂との再会だった。
ようやく里穂と再会を果たしたB635だったが、里穂は任務対象者、自殺志願者となっていた。さらに最大の禁忌、自殺の手助けを持ちかけられ、生前の苦しみを知るが故に思い悩む。結果、自身の地獄行きもかえりみず承諾するB635だったが、部長が止めに入る。
結局、里穂は自殺。B635は天使を辞める決意をする。しかし、自身の苦しみを活かし、同じ境遇の者を助けられること、同じ部署内の天使に自身の存在意義を知らされ、天使続行を決意する。