美類族、その美しい容姿から芸能界入りが約束される種族である佐藤華子。しかし、幼い頃からアイドルとしてもてはやされ、性格は歪み、若手アイドルにファンを奪われ、いまや落ち目となっていた。一方、後輩アイドルの佐々木美紀、通称ささみは順調に人気を伸ばしていた。
そこで青柳副社長が華子に勧めたのはチャリティー番組、「ウェイト・フォー・ミー」。闘病中の子供を笑顔にする市役所団体、「シレンジャー」と共に子供との交流を描くものだった。結果、華子は大失態を起こし、シレンジャーの一人、鈴木佳彦は救世主となり、同時に目の敵となった。
その後、代打でささみが進行役として撮影が行われると、華子は現場を温めるボランティア役となった。結果、闘病中の少年、康太や高齢者との交流を重ね、華子の歪んだ性格は次第に変化していく。
やがて、康太の死と直面した華子は気持ちを切り替え、シレンジャーの一人として活動し始め、次第に人気を取り戻していった。
しかし、二十歳の誕生日を迎えた華子はこの世を去った。もともと美類族は二十歳までしか生きられない。亡くなる瞬間まで華子は全力で生きたのだった。