吸血鬼被害が多発する世の中、貧しい家庭で育った一人の少年がいた。
名はミルラ。18歳。現在、雑誌出版社に勤めている。
吸血鬼には命を奪う純血と、そうでない混血の二種が存在し、吸血鬼に好まれる特殊な血を持つ彼は、幼少期、混血の彼らと自身の血を取り引きし、必死に生活していた。
そんな過去を持つ彼は、あるタレントが純血に襲われかけたことを機に、名医、コウカと出会う。
コウカは、過去に度重なる周囲からの悪事と母親の死を経験し、多くに興味を示さなくなった混血の吸血鬼だった。
そんな二人は顔を合わせる度、距離が近付いていき、やがて、コウカの母親が純血に殺害されたことを知ったミルラは、彼を支える存在となる。
コウカもまたミルラを純血から守ることを誓い、ミルラのつらい過去をも満たす存在となる。
こうして二人は異なる種族でありながら互いに支え合い、過去を乗り越えていくのだった。