冬紀 みくる(ふゆき みくる) 三十八歳
アルバイトを掛け持ちし、切り詰めた生活を余儀なくされているアラフォー。
九条財閥の御曹司の身の回りの世話の仕事をすることに……
しかも彼のマンションに生活を共にすることになり、かっこいい彼の側でドキドキが止まらない。
しかし、みくるには秘密にしていた事があった。
九条 誄(くじょう るい) 二十八歳
九条財閥の御曹司、二十八歳の若さで九条リゾートホテルの社長に就任する。
誄は幼い頃貧しい生活を余儀なくされた。
母親は九条権蔵(九条リゾートホテルの会長)の愛人だった。
しかし、母親は権蔵の前から姿を消し、誄は母親に育てられた。
ところが母親は病気で亡くなり、誄は施設で育ったのだ。
権蔵は唯一血の繋がりがある息子誄を九条リゾートホテルの社長に就任させた。
貧困生活の経験があり、苦労してきた誄はみくるを放っておけない。
生活を共にするうちに共通点があることを、みくるは不思議に思う。
そんな二人の恋の行方は……