茹だるような夏の夕暮れ、僕は紅葉と再会した。

茹だるような夏の夕暮れ、僕は紅葉と再会した。


「って、あれ? そのは何かしら?」

「これから埋めるものだよ」

「ここに?」

「ここに」

「ふぅん。中身は?」

僕の分身

「へぇ、思い出とか?」

「かもね」


この日から、僕と紅葉は急速に仲を深めていったのだった。

それはまるで乱気流のように、僕たちの感情を巻き込んで激しく、高く、突き抜けていく毎日だった。



表紙のイラストはノーコピーライトガール様より。