不治の病で死んだ私は、一年間だけ三途の川のほとりにある食堂で働くことになった。
現代の三途の川は観光名所になっていて、生者と死者の魂が入り乱れて騒がしい。
奪衣婆や鬼、慣れない仕事に疲れた者たちの愚痴を聞き、元気づける料理を作る。
そんな静かな日々の物語。