先生、死んでる場合じゃありません!

作者大河内 りさ

*「魔法のiらんど大賞2022」コミック原作大賞応募作→最終選考進出
*ビジュアルノベル版:https://tapnovel.com/stories/19049

少女漫画の草分け的存在の大御所漫画家、黒滝まつ江。
彼女は老衰で87年の生涯を閉じた──と思いきや、次に目が覚めたのは、なんと魔界。

【ストーリー概要および物語の設定】


少女漫画の草分け的存在の大御所漫画家、黒滝まつ江。

彼女は老衰で87年の生涯を閉じた──と思いきや、次に目が覚めたのは、なんと魔界。

彼女の大ファンだという魔王レイヴィダスが、禁忌の術を使い、まつ江をホムンクルスに転生させたのだ。

何故そうまでして老婆の自分をわざわざ転生させたのかと問うと、彼は声を大にしてこう叫んだ。

「先生の未完の大作を完結させてください……!!」

レイヴィダスは、まつ江の描いた漫画の大ファンだったのだ。自身の代表作を完結させないまま儚くなってしまったまつ江は責任を感じるが、歳を重ねるにつれアイディアが浮かばなくなっていた彼女は、漫画家という職業そのものに限界を感じていた。

どうしても漫画の続きが読みたいレイヴィダスは、画材やパソコンに制作ソフト、はたまたアシスタントまで揃え、さらには自分が担当編集者になって一緒にネタを考えると宣言する。

魔界を旅して取材をするうちに、まつ江も昔の勘を取り戻していき、彼女は再びペンを握った──。