もう生きなくてもいいと生への執着を無くした男子高校生、柊涼真は死のうとしていた。廃墟と化したビルの屋上から地上を見下ろして死のうかと思った時、声をかけられる。振り返ればそこにはクラスメイトの男子高校生、黒田大和が立っていた。
大和は涼真が自殺をしようとしているのに気づいたようで、「お前が好きだから死なないでほしい」と告げた。大和は涼真のことが好きで告白するつもりで追いかけてきたらしい。大和に涼真は私を愛せるのかと問うと、彼は愛するという。涼真は彼のその愛に付き合ってみようと死ぬのを一度、止めた。
大和は涼真を愛すると宣言した通り、彼に尽くした。休み時間も登下校も常に一緒におり、離れることはない。全力で生かしてくる男と学園生活を過ごして涼真の心境が変わっていく。彼がいることで未練が残り死ねなくなったのだ。
高校を卒業しても大和と一緒にいる。同棲するようになってからますます死ねなくなってこれが好きだと愛しているのだと涼真は気づいた。そこへ大和を追いかけてきた女子に別れろと言われるもそれを断り、彼女に告げる「私は大和を愛しているのですよ」と。涼真はこの全力で生かしてくる一途な男、大和と共にいることを決めた。