「あのさ、これからどんどん連絡も取れなくなって、もっと寂しい思いをさせると思う」
「うん……」
「お互い仕事もあるし、優先順位も変わる」
「お前の愛は、俺には重い」
「別れたい?」
「うん」
その言葉が画面越しに届いた。
その声に迷いは無かった。
「いいよ。別れよう」
そこまでは憶えてる。
でも、その後は涙と一緒に流れ出てしまった。
ごめんも、ありがとうも、上手く言えたか分からない。
ーーただ……。
「もういい?」
鬱陶しそうに溢された一言で、もう終わったのだと悟った。