「え、鯨井先生、今夜から出張なの!?」

 その大学の関連施設は全て地下に存在している。学生寮もその一つ。
 教授である鯨井は、自らの教え子の論文の相談に乗っていた。ある大きな隠し事をしたまま。
 今夜どうしてもこの土地を発たねばいけない理由が、彼女にはあったのだ。