龍の贄嫁〜虐げられた少女は運命の番として愛される〜

作者碧水雪乃

神世と呼ばれる特区に、十二の神々の末裔が暮らす現代日本。特別な異能と美貌を持ち崇められる神々は、穢れの多い現世で堕ち神とならないよう、ひとりの〝巫女〟を選ぶ。巫女は末永く神に仕え、神の絶大なる庇護のもとで過ごすことになる。もしも巫女が神の〝番〟であったならば、底なしに愛され、誰よりも幸福な神嫁とし…

「無能な名無し」と呼ばれ虐げられて育った鈴(すず)は、異母妹の使用人として巫女見習いが集う女学院に通っていた。

しかし巫女選定の儀で、冷酷無慈悲な氷の貴公子と名高い龍神・竜胆(りんどう)に選ばれたのは、巫女見習いでもない鈴で……?


「お前は俺の番だ。俺と片時も離れることは許さない」


夜空のような黒髪に絶世の美貌を持つ男の深い独占欲と溺愛に、鈴は翻弄されて――!?



現代で神の番に選ばれた少女の和風シンデレラストーリー。