瀬尾さんはしっぽが欲しくてたまらない

作者井関和美

両親の不仲、そして目立たないがゆえにクラスで孤立していた事から、
自分の将来に自信も興味もなくし、淡々とした日々を過ごす僕。
そんな彼の前に、保育園時代の同級生であり、初恋の相手だった瀬尾さんが転校してくる。
彼女の名前すら覚えていなかった僕だったが、瀬尾さんはあの頃と何ひとつ変わっていなかった。…

両親の不仲、そして目立たないがゆえにクラスで孤立していた事から、

自分の将来に自信も興味もなくし、淡々とした日々を過ごす僕。

そんな彼の前に、保育園時代の同級生であり、初恋の相手だった瀬尾さんが転校してくる。

彼女の名前すら覚えていなかった僕だったが、瀬尾さんはあの頃と何ひとつ変わっていなかった。

何故ならば……。


「私の将来の目標は、いつの日かかわいいしっぽをゲットする事です!」


高校生にもなって、保育園時代と全く同じ夢を語っていたから。

これは、そんな溢れるくらいおかしな夢を持ち続けていた瀬尾さんと、

呆れるくらい夢が空っぽだった僕との何て事ない日々の物語だ。


(完結作品)