【改稿版】百日草の同期

作者兎束作哉


抱きたい――そう、言われて流されるように押し倒されたまではよかった。


探偵事務所を持ちながら、売れない探偵の明智春あけちはるは、元ピアニストで現名探偵の神津恭かみづゆきの幼馴染みであり、恋人だった。

そんな神津とは十年間離ればなれで、つい先月帰ってきたばかりの恋人といえるかもどうか怪しい関係。

そして、そんな神津との初夜。思いがすれ違う中、明智は神津を拒んでしまう。


十年という月日。それを埋めるには数ヶ月では足りない――


本当は素直になりたいのに、口からでる言葉は本心とは真逆で、余計に受け身になってしまう明智。

そして、すれ違いを起こしている最中、探偵社に明智の警察学校時代の同期である高嶺澪たかねみお颯佐空さつさそらが尋ねてきて――?


※この物語は、フィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

※改稿前(削ったエピソード)は、小説家になろう内で読めます。