ブルーズ・バディ ~非違検察課あやかし捜査班

作者かける

人とあやかしのバディ刑事。絆で繋がる彼らの異能に纏わる捜査記録。

警察省けいさつしょう 刑事捜査局けいじそうさきょく 非違検察課ひいけんさつか』捜査一班の刑事・北瀬きたせゆう

 外見は、桜吹雪に消えゆきそうな儚げな美青年。反してその性質は、素手で銃弾を弾き、車の扉を引きちぎる、縦横無尽な暴れん坊。

 その北瀬とバディを組むのは、那世なせりょう。理性的な常識人の様相から、さぞ相方相手に苦労しているだろうと見せかけて――その実まったく止める気ながないいいコンビである。


 彼らが所属する非違検察課は、〈あやかし〉の異能が関わる事件について、国内の横断的捜査を担当する。

 人と似て非なる種族あやかしは、異能と呼ばれる、少し不可思議な力を持つ。

 その異能がかかわる事件を解決するために、彼らがいるのだ。

 互いに埋まらぬ溝と忌避を抱きながら、それでもなお――共に歩む道を選んだ人とあやかしのために。

 彼らもまた、人とあやかしのバディであるからだ。


 巨大ぬいぐるみを携えた頼れる情報捜査官・藤間とうま

 微笑みと共に供述をずるずる引き出す取調べの達人・長洲野ながすの

 北瀬すら御してみせる小柄で豪胆な班長・南方みなみかた


 頼れるチームの仲間たちとともに、次々と押し寄せる不可解を、絶対の信頼を最大の武器に、バディ刑事が解決していく。