琥珀色の使い魔と運命の魔女

作者月ヶ瀬 杏

大企業椎堂グループのお嬢様・椎堂瑠璃には病気の妹・茉莉がいる。茉莉は椎堂家の本当の子どもだが、瑠璃は六歳のときに引き取られた養女だった。
自分をニセモノのお嬢様だと思っている瑠璃は、高校生になったとき、父に夜咲稀月というボディーガードをつけられる。ニセモノの自分に危険が起こるはずがない。そう思って…




「おれはお嬢様を守るためにいるので。

 誰かに渡すつもりはありません」



もしも稀月くんが私の恋人だったら、


こんなのものすごい殺し文句なのに。



父との契約があるから、


彼は私のことを大切に守ってくれるんだ――。



そう思っていたのに……。





「この先どんなことが起きても、

おれのことだけ信じていてくれませんか」



十六歳の誕生日を迎えた満月の夜。


日常が壊れる――。


2024/07/15投稿開始