「おれはお嬢様を守るためにいるので。
誰かに渡すつもりはありません」
もしも稀月くんが私の恋人だったら、
こんなのものすごい殺し文句なのに。
父との契約があるから、
彼は私のことを大切に守ってくれるんだ――。
そう思っていたのに……。
・
・
・
「この先どんなことが起きても、
おれのことだけ信じていてくれませんか」
十六歳の誕生日を迎えた満月の夜。
日常が壊れる――。
2024/07/15投稿開始
「おれはお嬢様を守るためにいるので。
誰かに渡すつもりはありません」
もしも稀月くんが私の恋人だったら、
こんなのものすごい殺し文句なのに。
父との契約があるから、
彼は私のことを大切に守ってくれるんだ――。
そう思っていたのに……。
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「この先どんなことが起きても、
おれのことだけ信じていてくれませんか」
十六歳の誕生日を迎えた満月の夜。
日常が壊れる――。
2024/07/15投稿開始