――次に目を覚ました時は、パラレルワールドにいた。
そこは、未来でも過去でもない鏡の奥の並行世界。
人間の性格も、建物の形状も、見慣れた景色も、文字も、日の出日の入りも。
まるで鏡に映し出しているかのように逆になっている。
それだけでも混乱しているのに、最悪なおまけが一つ。
親の再婚によって、家族になったばかりのクラスで一番大嫌いな萌歌と一緒だということ。
元の世界に帰る方法が見つからず、異常かつ異様なこの世界で生活していかなければならなくなったが、そこには自分にとって必要不可欠な試練が用意されていたなんて……。
※この物語はフィクションです。
執筆開始 2024/7/11
完結 2024/8/1