もう何段
この階段を
登り降りしたのだろう
心に軋む音板の
それぞれに
違う声色を
何時から
楽しむように
なったのだろう
ゆっくりだったり
急いだりして
時々に微妙に
変わる音域のズレをも
ようやく
気付くようになった
今日は何段
行き来するのだろう