《弐の章》 春 陽 向(はるひなた)

作者彩 愛 美


硬く閉ざした

岩のような殻を破り

深く長い眠りから

やっと目覚めたばかりの

寝ぼけ眼で歩き出す

まだよく解らないまま


若い想いは

時に道を見失って

踏み外しそうになるけれど

暖かい気持ちで

見守っていてね