《壱の章》 上弦の月(みつるつき)

作者彩 愛 美


西の空を染めて

太陽が最後の光を

放ち終われば

また夜の闇が

訪れる


一方で

東の空からは

力を蓄えた

上弦の月が昇る

闇を恐れるなと

背中を押してくれる

足元を照らして

道を示してくれる

それを信じて

進む一本道

そこにしか無い

明日を目指して