凪なる黄昏時
一日の記憶を
不意に辿れば
熱い熱情さえ
冷めて固まり
想い出だけが
残るのだろう
喧騒さえ胸に
刻まれる音楽
苦しい事ほど
記憶に残って
石化して強く
具象的になる
嵐も遠く彼方
去って行けば
静寂な時間が
無情に響いて
離せなくなる