「──この世界はね、滅んだのよ」

高い壁に囲まれた街にいたジゼルは、知らなかった。
この世界には──大きな秘密があったのだ。


好奇心旺盛でちょっと子供っぽい少年ジゼルは、ある日父から一つの鍵をもらい受ける。


その鍵は、長年『開かずの扉』として存在していた扉を開く鍵で──。


剣士の青年、ギルド勤めの少女と共に、ジゼルは『世界』を見る旅に出る──。