作品コメント
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- めぐり飛空
不思議
とても短いお話なのに、どんな状況なのか、その心理状態などいろいろなものが無駄なく、ストレートに表現されています。
現実を違う視点から考え、行動に移す過程ではあたかもファンタジーのよう。
けれど、そう遠い世界では無い、自分の日常に近い話。
作者様の目に映る平凡だけど、輝く世界を堪能させていただきました。 - アヤ
青い空と白い雲と、私。
悪いテストの点数に落ち込む主人公が、積乱雲をきっかけに晴れやかな気持ちに変化していくまでのプロセスを
綺麗で丁寧に、それでいて巧みに書かれています。
積乱雲から見た"私"は
ものすごくちっぽけで、
その私が持っているテスト用紙なんかはもう、分子とか原子の粋…か。
そう考えたら、そんな自分の悩みもちっぽけな事で、前に進もう!!って気持ちにさせてくれますね。
私も、つい最近定期テストが終わったばかりで
ひどく出来の悪かった教科があるのですが…
そう、思うことにします
(笑)
たった6ページに、ここまで深く、すがすがしい気持ちにさせてくれる文章を
書ける作者様に脱帽です。
素敵な作品ありがとうございました!! - AnN
読後にくる爽快感!
テストで悪い点数を取り落ち込んでいた主人公の気持ちが最後には空を覆っていた積乱雲とともに晴れていく。
雲を突き抜けて進んでいく紙飛行機が、まるで主人公の分身のように見えてしまいました。
丁寧に描かれた情景が主人公の心の変化をも物語っていて、読後に何とも言えない爽快感のある素敵な作品だと思いました。 - SHI~NA
青と白が目に浮かぶ
テストで悪い点を取った主人公。
気を晴らす為に向かった先で見た青い空を埋め尽くす巨大な雲。
そんな何気ない青と白が主人公にもたらしたものとは―――?
自分の悩みとは一体何の意味があるのだろうと問い掛けられるような
けれども読み終えた後は心が晴れ渡るような
とても清々しい短編作品です♪ - 風碧 蒼(かざみどり あお)
不思議な読後感
なんなんだろう、これ? というのが第一印象。
日常の何気ない一コマを書き出したエッセーのような感じだが、結末は明らかにエッセーではない。
簡単にまとめれば、テストで悪い点を取った主人公が江戸川の河川敷で、テストを紙飛行機にして空に飛ばすってだけの、ある意味ただの開き直りの話で、興味深いテーマや手に汗握る熱いドラマが扱われているわけでもない。
ようするにつまらん話なのだが、この作品の場合、世界観がよく練ってあり、語彙も豊富で表現力のレベルが非常に高い為、妙なリアリティがあって、なんとなく読み進めてしまう説得力がある。
この作品そのものというより、その向こうに透けて見える作者に将来性を感じるというほうが正しいかもしれない。
この作者が、多くの人の関心を引くテーマで作品を書けば凄いものが出来上がるのではなかろうか?
次回作に期待する。