mimiko

主人公、祐一郎さんの想いは深く切なく……。
ストーリーはストレートでわかりやすかったです。
しっとりした雰囲気を壊さない背景や文字の工夫も感心しました。

読み進めるうちに、主人公、祐一郎さんの想いが、ものすごく深いことに気づきます。
読む人によっては『重い』と思われるかも。

彼女を求めるあまりの強さに、人として、どう応えていくんだろうと、読みすすめていきました。


彼女で良かったのかもしれません。

永遠(とわ)の時をふたりで生きるんですもの。
彼ほどの想いがなければ、辛いだけでしょう。


途中、一度、拒絶してしまうシーンがひどく印象に残りました。

あそこが、人との決別の瞬間だったのですね、きっと。
祐一郎さんは、人にはけして越えられない川を渡ったのです。

もう少し読みたかったな、と思いました。