思い出よりも君を【完】

作者美憂

小さい頃、好きになった初恋の人。
ようやく再会することができ、告白をしたら……
「お前、本当に”俺”に告白したわけ?」
まさかの別人だった!!!

 

小さい頃、初恋をした。


あたしを守ってくれるその背中。

胸がいっぱいいっぱいドキドキした。



再会したあなたは

あたしが夢描いていた彼よりも

ずっとずっとカッコよかった。




『す、好き……ですっ』


「あ?」


『え?』


「どうかした?」


『ええっ!?』




あたしが告白したのは

まさかの別人だった!!




「しばらくお前、俺の女な」




勘違いから生まれる

危険すぎる毎日。




「声出すな。

 あいつに聞かれんぞ」


「…っ」




どうなる?!

あたしの貞操っ―――