あの日……
真っ白で
無垢な
綺麗な拾い物をした。
「しばらく、ここに住ませて」
そんなのできるわけない!!
だけど気づけば
「こら!ベッドに入ってきちゃダメでしょ!?」
「だってソファー、寒いんだもん」
すっかり懐いてしまった一人の男の子。
「覚悟して。
いつもは抑えているだけだから」
見え隠れする、ペットの裏の男の顔。
「抱きしめたい」
「キスしたい」
「好き」
甘い言葉を吐く、危険なペットはあたしの手じゃ負えない!
なのに……
「ごめんね。それ、本気じゃないから」
記憶を取り戻した彼は
全くの別人だった。