涙の痕には笑顔か悲劇か。ごった煮だらけの短い読み切り小品集。
飛び出す小品は悲劇か喜劇か。
「それではせめて、あなたを送って行きましょう」
「いいえ。私はもうしばらく、ここで花を愛でています」
「いいんじゃないか。精一杯できる範囲で、少しずつ変えていけば」
「だから私は、時計の心を聴くのです」
さあさ、その目で確かめて。
photo by:Color Drops