- 最終更新日
- 2011/03/21
- 作品公開日
- 2010/12/17
- ページ数
- 完結 144ページ
- 文字数
- 26,572文字
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- 理香
恋愛から距離を置く幸せ 「恋愛は素晴らしいものだ」とよく言われる。 しかし結婚できない相手との恋愛は? 作者様の本館作品 「朱い虚塔」 「消せない記憶」 「臨界」 これらの作品世界に今回の『 Reminiscences 』は、最後のピリオドを打つ。 いつも切なさに胸をかきむしりながらも読んできた。 非日常が日常になってしまった時、人は手に入れた幸せを必ずしも幸せと思えない場合がある。 毎日「料亭」は無理。毎日食べるなら「ご飯とお味噌汁」で充分なのだ。 そんな人生の苦さと甘さを噛み締めながら、教えられながら『 Reminiscences 』を読み進めた。 ラスト間際の 「あたしは あなたに幸せになってほしくて ここまで来たんだよ…」 このセリフで涙があふれた。 優しい優しい相手を思いやる言の葉。 恋愛は愛の究極の姿ではないのだ。 恋愛から距離を置く幸せもある。 恋愛から離れて相手の幸せを願う愛もある。 人が人を思う不思議。 幸せとは何かを、深く深く考えさせられた作品だった。
- 芙佳
好きだけでは結婚できない ノンフィクションゆえの、重く現実的な恋愛話だなと思いました。 恋愛は割りと自由にできても「結婚を」と考えると難しい職種があるのだと、 本当の意味で知ることが出来ました。 「僧侶」でも肉も食べるしお酒も飲むし、恋愛結婚もできる現代でも、 やっぱり難しい問題は沢山あるのだなと。 甘い感情だけでは結婚できない運命。 心が悲鳴をあげるほど辛かった恋愛に区切りをつけて、違う道を歩まれている作者さまですが 忘れられない人はいても良いと思います。 集まった幸せのかけらで、いつか全て埋め尽くされますように。