こんな世界を望んだはずなのに。
まばゆく、煌めく世界を望んだはずなのに。
紛れもなく、自分で選んできたことなのに。
こんこんと差し込む太陽の光と同じ色。
この指先に落ちる煌めきが網膜を焼く。
眩すぎて、目が、くらむ。
何を追って来たのか。
誰の名を、求めたのか。
ああ、もう痛みで瞼を開けることすらできない。
一人天を見上げて立ちすくむ。
君の名を、忘れてしまおうと心に決めた。
このキンノクニで。