作品コメント
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- Lio
2回読み返したくなる!
はじめ、皆さんの書かれているレビュー
を拝見し興味を惹かれて読み始めまし
た。
皆さんの「え?え?えー?」という数々
の反応に最初は「?」と思っていました
が…。読み終えて納得。
確かに読み進めながらどこか辻褄が合わ
ないなという違和感はあったのですが、
まさか最後でそうくるとは!
予想できない展開で、いい意味で期待を
裏切られました。
最後、健太が空港に行くか行かないかを
またいつものようにサイコロを振って決
めようとするシーン。
今までは自分で物事を決めれなかった彼
が、サイコロの目に捉われず走り出した
ところが好きです。
思わず頑張れ!って応援したくなりまし
た。
最後の最後、空港で叫ぶシーンも今まで
の布石があったからこそ意味を成すシー
ンでしたよね。
多分皆さん、あの場面でようやく「あれ
れ!?」って決定的な違和感を感じただ
ろうし、だからこそあの「○○ちゃ
ん!」が引き立った気がします。
今まで読んだことのない素敵な恋愛小説
でした!
この作品に出会えたことに感謝します。 - あんず
あれ?え?ええ!
高校を卒業した中学の仲間たちが久しぶりに再会し、そこから新たな仲間も加わり時間を取り戻していく。
彼らの会話はテンポよく魅力的。
時折挟まれる友情のエピソードに心動かされました。
絡み合った恋愛事情はいじらしくて、もどかしくて。
本格的な文章から繰り出されるこれらはとてもリアルでどこか爽やかで、気が付けばすっかり感情移入しながらのめり込んでしまいました。
そしてすっかり騙されました。
読みながらあれ?と違和感はあったのに、最後には完全にえ?え?と騙され、読み終えて二度目で納得。
ラストの衝撃の真実と彼らの複雑かつ純粋な淡い青春、どちらも味わってほしい。 - mimiko
お好みですが……、私はストレートに読みたかった←殴
筆者さまが推理小説の名手だということを忘れていました(T_T)
最後のネタばらしで、もう一度最初のページに戻るはめになりました
もう切ないのは自分のバカさ加減です(T_T)
冗談はさておき、この作品が切ない恋にエントリー中だということを意識しすぎました
健太くんが恋に落ちた瞬間、いえ恋心を自覚した瞬間は
本当にこちらまでドキリとしたのです
『落ちる』という意味が初めてわかった気がしました
でもこの恋は肉体的な別れが見えています
4年もの遠距離は厳しいです
そんな現実に、優柔不断な彼がどんな選択をするのか……
最後、サイコロの答え(サイコロではないですが)を見ずに駆けだした健太くんにわくわくしました
本当にこのまま、綺麗なエンディングに向かうと信じたのです
それが……
騙されました、という表現で本当に正しいのでしょうか?
え?え?え?
ってみんななると思いますよ(T_T)
あとがきを読むと筆者さまの狙いは最初からここにあったことがわかりますけれどね……
なんか爽快感より、混乱と悔しさの方が先に立つのです、今は…… - 神水紋奈
複雑な恋心
中学卒業を機に、会うことがなくなって
しまった健太、大樹、千代、エリの四
人。
千代の留学を機に、三年ぶりに再会する
ところから、物語は始まる。
中学時代の失恋を心に秘めて――。
このように秀逸に作りこまれた物語を読
んだのは、ほとんど初めてだといっても
過言ではありません。
少なくとも私は、多少の違和感を覚えな
がらもすっかり騙されました。
ネタバレになるので、詳しくは述べませ
んが、本当に素晴らしいです。
今度、きちんと自分で整理しながら読み
たいと、そう思いました。
作者様の文章は、人を引き込みます。私
も最初を読んでから、どうなるのだろう
とどきどきしながら最後まで読み進めま
した。
本当に面白かった。
ぜひ、あなたもこの不思議で切なく、温
かい物語を読んでみてください!
かなりお勧めです。 - 慧
2度読みました
2度読ませていただきました。
あまり
ここでネタバレ
を書きたくないので
詳しいことは書きませんが…
切なく、いろんな想いが絡み合った恋愛の話です。
そして
恋愛にはあまりない
ミステリーになっています。
これは、
是非読むことをオススメします。 - 昂
すっかり……
いっそ清々しいほどに、すっかり騙されました。
ベースは、心が洗われるような青春小説でありながら、ミステリーを得意とされている作者様だからこその、お話の展開。本当に素晴らしいとしか言いようがありません。
ここでばらすのは、これから小説を読む方にあまりに申し訳ないのでお話出来ませんが…。
ここに出てくる登場人物は、男2人、女2人の幼馴染たちです。
この4人が織りなす人間関係は、ちょっと複雑で、かつもどかしく、そして切ない。
きっとそれは、上条くんが優し過ぎる、そのことが大きな原因なのだと思います。
でもそこに惹かれてしまう女心。それも痛いほどわかります。
作者様は男性でありながら、男女両方の気持ちをどちらも的確に表現しています。
相手の気持ちを測ることが出来ずに、だからこそ自分の行動も決められない、そんなすれ違いを切なく書き綴っていく手腕は素晴らしいものでした。
このもどかしさがあったからこそ、最後のあの場面が効いてくるのだと思っています。
読むのであれば、絶対に最後まで読まないと後悔します。
夏にぴったりなこの小説。
お勧めです。 - オギクボ
恋愛小説の可能性
恋愛小説ではあまり見かけない「トリック」技術が使われております。
文字トリックというべきでしょうか。
ラストは「え?」と思わず吃驚しました。
この作品は2度読めば、「ああ、なるほど」と理解できると思います。
巧妙なトリック技術に文章力。
作者様の技術が伺える作品だと思います。
ただ、この作品は最後まで読まないと作者の狙いが解らないと思います。
2人の主人公の心情描画→会話→壮行会のゴタゴタ話し。前半から中盤までその繰り返しだった気がして途中読むのが疲れてきたのも本音です。
途中で読者をぐっと引き込ませる展開、何?何?と引き込ませる「あ!」という事件、出来事を加えたら、途中で飽きずに最後まで読者が付き合ってくれると思いました。
すみません偉そうに。
恋愛では珍しい「トリック」使った作品ぜひ、堪能してください。 - めぐり飛空
文字のトリック
切ない恋愛系と聞き読みました。
丁寧に表現された、彼と彼女の気持ち。
そして、友達との三角関係。
今の若い方なら少なからず自分にも思い当たるところがあるのではないでしょうか。
恋愛に関して、生きることに人に優しい彼が、最後サイコロの運を使わずに走り出したところはなぜかほっとしました。
そして、最後にして最大のトリック。
確かにあれ?と思うところは何回かありました。
戻って何度も読み返しました。
きっと、途中で読むことをやめてしまったら、作者様の意図は分からないと思います。