平穏な高校生活2年目を迎えた筈だった。「……お前、見たな?」「……あー。今日はいい天気ですね?」どうやら私は見てはいけないものを見たらしい。




星稜高校


そこは、不思議な力を持った生徒たちが集まる高校。



私、荒谷 恵理は見たもの、聞いたものなどを暗記するという能力がある。

ぶっちゃけ、普通の人間でも稀に持っているものなので、褒められた能力ではない。

そういうわけで、平穏な高校1年生を終えた。



そして、迎えた2年生の始業式。




私は見てはいけないものを見てしまったらしい。