私は、過去という名の未来で、いつか、あなたに恋をする――。

「小娘、お前は何者だ」


 戦争が始まる前。


 まだ華やかなりし頃の帝都にタイムスリップした真生まおは、美貌の軍人、高坂こうさかと出会う。



 高坂は幼なじみの斗真とうまと瓜二つなのだが。


 斗真は、自分は高坂の生まれ変わりではないと言う。


 過去と学園を行ったりきたりしながら、高坂と過ごすうち、タイムスリップ現象を止める方法に気づいた真生だったが――。



 私は、過去という名の未来で、


  いつか、あなたに恋をする――。