伊織


異母兄弟である美和子と征太郎。
二人はいつも一緒に生きてきた。

年頃になって、互いに想い、想われ人ができたとき、二人の関係が変化を遂げる。

兄としてなのか、男としてなのか、美和子の募る想い。
そして、そんな美和子を愛おしく感じる征太郎。

けれど、最後は・・・・

穏やかな日常の中にある激しい想いや、家族としての愛。
そして、明治時代という雰囲気を十分に漂わせたこの作品は、読者をひきつけます。

素敵な作品でした。