作品コメント
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- 傘音
テーマが凄い
哲学的で難しいお話だと思っていましたが、読みやすかったです。このような複雑そうな物語を考えわかりやすく文章にする。読んでいて作者様の才能を感じました。
自分の拙い文章でコメントを書くのが段々と不安になってきましたが、面白かったです‼︎ - 蘭
自分の中の「世界」が歪んだ気がした
ストーリーが倫理的というか、いわゆる懐疑的というか、なんだかとても考えさせられたお話でした。「存在」とは何か、ということについて探求し続けた人物などのことを学ぶと、時々、自分は何なのかというあてもない疑問をひたすらに考え続けてしまうことがあります。この作品はそういった疑問と類似した部分があって共感を覚えました。結局2人は一体何だったのか、を明確にしないまま終わらせていることで読者側を考えさせ、物語に奥行きを持たせている構成は作者様のセンスを感じました。
今時の安っぽい恋愛小説とは比べものにならないほど素敵でした。ありがとうございました。 - 幸
素晴らしい
素晴らしい作品です。
主人公に共感するところが沢山あった私は、“何もわかってない”のでしょうね(笑)
寺田の電話の発言は恐ろしく、考えたこともありませんでした。
私は嘘をつく癖がありますが、他人は嘘をつかないで凄いなあと思っていました。
でもそれは、私の思い込みだったんでしょうか。
誰にもわからない。それが真実であり、嘘です。
それを一生をかけて“さがそう”と思います。
最後なぜヤマザキが生きていたのでしょうか。
ミノリ自身も騙されていた?
いい作品に出会えました。ありがとうございました。 - 芙佳
偽りの中にある真実
レビュー経由にて拝読。
文章、構成、共に素晴らしく、面白かったです。
映画『トゥルーマンショー』を彷彿とさせる設定。懐かしくて新しかったです。トゥルーマンショーの『何も知らない彼』は、テレビの視聴者を楽しませるために虚構の世界で生きていますが、
こちらの彼はある研究のために虚構の世界で生かされています。役者側の『私』の視点で綴られる彼と彼の世界……
一転するラストに、ひっくり返される主観。ミステリーっぽくもある、文学的なSF作品。
あとがきを拝読しましたが、個人的には『説明しすぎず、余韻のある小説』が好みです。 - まさーき
この世界は作り物で、もしかしたら自分はみんなに騙されているのかもしれない。
昔、そんなことを考えたことがありました。
すべて役者で、自分だけが騙されて生きているのではないだろうかと。
この小説は、まさにそんな設定。
ウソの世界に囲まれて生きる子供の物語です。
ところが。
気がつけば、いつのまにか読者である自分も、ウソに騙されていました。
……やられた!!
傑作です!
このレベル、このクオリティー。悔しい!
星五つでは足りません!