奏で重なるときのこえ

読み終えた後、心深く刻まれるこの一冊のﾌｧﾝﾀｼﾞｰ小説 本編「ときのこえ」の続編として、書かれた正統派ファンタジー小説☆ 地上で最後の一人として残った主人公。 リラを奏でると魔物を昇天させる事も出来る不思議な力を持つパルティーダのその後のお話です。 本編「ときのこえ」の悲しいラストから、今回書かれた続編のストーリーはまったく違った味わいが醸し出てていました。 冒険小説のような面白さが加わり、そして魔物達とのあたたかい友情。 緻密に計算された文章力には、いつもながらの作者さまの才能を感じました。 面白さと雄大さがより一層プラスされたこの小説を是非夏休みにお読みください。 続編からでも十分楽しめる作品です。 「ゲド戦記」を彷彿させる壮大さと美しさ！ ｽﾀｼﾞｵｼﾞﾌﾞﾘで映画化して頂きたいものです。