世界の終わりを旅する少女のお話です。
※いないとは思いますが、転載、引用は禁止です。
- 最終更新日
- 2012/08/14
- 作品公開日
- 2009/07/09
- ページ数
- 完結 102ページ
- 文字数
- 73,250文字
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- まっく
傑作ファンタジー 一人きりになってしまったパルティーダが旅に出て、個性的な魔物との出会いを通じ、心を成長させていくファンタジー。 まず、情景がくっきりと浮かぶだけでなく、音や匂いまで感じとれる文章力は秀逸。重厚かつ軽妙な筆致は、読みごたえと読みやすさを両立しています。 構成もまた素晴らしく、章タイトルの音楽とその物語が密接に関係しており、一つ一つのテーマをきっちり書き切りながら、まさに組曲のようにラストまで繋がっていきます。 終焉を迎えつつある世界と成長していく少女のコントラストは、切ないながらも、暖かい気持ちにさせられました。 読み手としてだけでなく、書き手としても勉強させられる作品でした。 おすすめです!
- みち
世界の終焉 ファンタジーです。 魔物が出てくるファンタジーです。 冒険の物語です。 けれど、魔物たちもただ襲ってくる わけではなく、背負っていたものが ありました。 心を開きら解放したら、仲間に、友 達になってくれました。 共に戦い、旅をしてくれました。 それを成しえたのは、世界でただ一 人となってしまった女の子でした。 心を動かすのは、心だと。 心配すること、そして想うこと。 心配されること、想われること。 旅のなかで人間らしく、成長してい きます。 一人ではできない成長です。 彼女は、世界で最後の一人だけど、 きっとはじめから一人ではなかっ た。 ラストのお話は、おばあちゃんを想 うと切ないけれど… パルティーダのお話はまだ、続いて いくのだと。 勇気をもらえる、爽やかなラストで した。
- 蓮水詩織
こえは届く 一人きりになってしまって旅に出る少女。 リラだけをお供に、人を捜して旅立つ少女。 その途中で魔物に会い、奏でる音楽で鎮めます。 出会う魔物の人間だった頃を見て、心を動かして行く。 そして共に旅する仲間となる。 最初は一人だった彼女の周りに仲間が増えて行く度、嬉しくなりました。 そしてそれぞれの過去に涙が出ました。 私は特にスプーキーのお話に感動しました。 音楽には言葉には力がある。 こえはきっと届く。 そう思いました。 素敵な作品です!