本当に大切なものは掴んだ指の間からすり抜けていく。だからもういっそのこと、この時が止まってほしい。いや…どうかせめてゆっくりに。ただずっとその笑顔を見ていたい。





自分が大切に思っているものほど、簡単に失われてしまうものだ。



誰かがそう言っていた。




だったら、絶対に離さないようにしっかりと掴んでおけば良いじゃないか、と思った。 



でも、本当に大切なものは掴んだ指の間からすり抜けていく。



だからもういっそのこと、この時が止まってほしい。


いや…どうかせめてゆっくりに。




ただ、ずっとその笑顔を見ていたい。





・史実に基づいたフィクションです。ご理解の程よろしくお願いいたします。


・もし、少しでもこの作品がお気に召されたら、イイネやレビューなどぜひお願いします。まだまだ未熟ですが、ご意見やご感想頂けたら本当に嬉しいです!



※褪せぬ約束の番外編で、殿視点となっています。

本編を読んでからご覧になるのをおすすめしています。