わたしが大好きな彼は、きっとわたしのことが嫌いです。どうしたら君は、わたしを好きになってくれるでしょうか。教えて、愛しい君よ。
『見んなよ』
それは彼の照れだった。
『何なの、あんた』
それは彼の困惑だった。
『……ばーか』
それは彼の想いだった。
何よりもきらきらと輝いていたのは
その明るい金髪でも、
首から下がるシルバーのネックレスでも、
愁いを帯びた瞳でもなくて。
君自身、だった。