別にさ、 【完】

作者嶺田 スズ

息苦しくて、真っ白のこの世界で。


君だけが色づいて見えたんだ。




――あなたは、私の全てを変えた。





運命的な出会いをしたわけじゃない。




特別親しい仲だったわけでもない。




一目惚れをして追っかけてたわけでもない、けど。





「別にさ、」







少しだけ、世界が広く見えた気がした。