それは、白い包帯を
巻いていました。
それは、頬杖を突いてじっと
窓の外を見つめていました。
それは、目を盗んで見てしまう
ほど私を惹きつけました。
それは、あまり口を開いてはくれません。
ついでに笑ってもくれません。
-Blue Hour-
それは、大川くん
といいます。
大川くんが
どんな人なのか、
私はほとんど知りません。