お見合い相手は、変人でした。

お見合い相手は変人でした



無理やり行かされたお見合いの会場は


超高級なホテルのラウンジ



きらきら輝くシャンデリア


ぴかぴか磨かれた大理石の床


イタリア製スーツに身を包んだ紳士たち



そこに現れたお見合い相手は



ぼっさぼさの長髪に


無精ひげで猫背


眠そうな目をした、もっさい男



しかも、………なにその服装!?



「お仕事はどんな?」


「旅人です」


「え? ………他には?」


「詩人です」



なんってふざけた男!!


と思っていたはずなのに……?



参加小説企画Novelite 変人系男子