百人一首の和歌をもとにした
勝手な短編小説集
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《あらざらむこの世のほかの》
「もう無理だ。死んじゃおう」
飛び降りようとしたあたしの前に
現れたのは……？
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《恋すてふ我が名はまだき》
「お前、あいつのこと好きなんだろ」
……高１の男子なんて、ただのガキだ
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《玉の緒よ絶えなば絶えね》
「会いたいーーーこの命果てても……」
ラウレンダ王国に
太古から伝わる儀式の夜
神に嫁ぐ宿命の王女エレティナは
貴族の嫡男レイモンドを想って
ひとり涙を流す――
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歌人の人物像も性別も背景も
なにもかも無視しています
もちろん口語訳も自己流です
間違っても、テストの答案に書く際の
参考になどなさらないよう（笑）