放浪癖のある女の子が旅先で出会った謎の男。その人は"猫として飼いませんか"という無茶なお願いを叶えてくれて…?変わった二人の、明確で曖昧な関係。
怯えていた彼女は手も足も傷だらけで、
全身泥まみれだったけど。
「とっておきの世界を見れたの!」
そう言って私を見据えるその瞳は、今で見たどんなものよりもキラキラと輝いていて。
何の根拠もないけど。
世界で一番美しいものは、きっと。
彼女の心なのだろうと思った。