夜羽愛花
深く、心に響く物語
ずっと、側にいてくれた幼なじみの隆生に恋をした絵里香。
それなのに――
とても深く、心に響く物語でした。
ぎっしりと内容が詰まっていて、読みごたえのある短編です。
絵里香の20年に渡る恋心。
その不器用さがとても切なかったです。
歳をとるほど、素直な気持ちを伝えることができなくなっていく……そんな気持ちや、
結婚して、家庭を築いていく友人たちを見て、一人置いていかれたような……そんな孤独を感じる瞬間。
様々な感情がとてもリアルでした。
私がこの話の中で一番好きなのは、親友の絵里香に対する想いを知ることができるラストの場面。
恋だけじゃない。
家族や友情についても、この短編の中には詰まっています。
とても内容の濃い、大人の恋物語。
おすすめです。
是非、一読を!