作品コメント
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- 繭結理央
旅情サスペンス
都立高校の2年生・佐竹馨が、親友の池上瑞希とともに一路、箱根へと夏休み旅行に向かう。が、遊覧船で出会った謎の女からいきなりフロッピーディスクを手渡され、とある研究所に届けてもらうように依頼。「なんとかなる」と楽観的に飛脚を買って出た2人だったが……。
20年ほど前に書かれた作品とのこと。この当時の(著者と同年代の)私は高校生ぐらいか。ならば確かにフロッピーが主流だった記憶があるし、携帯電話も携帯小説も普及していなかった。というわけで、懐かしい気持ちを呼び起こしながら拝読。
およそ3日間を描いた短編。ゆえにアップテンポ、読者は否応なく馨の焦燥や不安を体感できる。また旅情モノとしての情報も適度に示され、醍醐味は揃っているように感じた。
ミステリーというよりはサスペンスだろうか。トリックの概念はないが、視えざる者からの切迫のプレッシャーがあり、やはり旅情サスペンスと呼ぶに相応しい。
弱冠だろう著者の、物語を紡ぎたい意欲が其処彼処に感じられる。当時の私にそんな意欲があっただろうか……なんだか、少し羨ましくなってしまった。 - シアン
気軽に読めるサスペンス
短編でありながら文章構成がしっかりとし
ていて、先の展開の匂わせ方など、学ばせ
ていただきました。
サスペンスものにありがちなしつこさや回
りくどさが無く、気軽に読める作品です。
続編を読むのが楽しみです。 - 音沢 ゆう
出だしから……
冒頭から、私好みでした!
内容も本格的で、ミステリー。
短編なのにも関わらず、
すごく読みごたえがあって……
ぜひ、読んでみてください!
読めば分かります!!
すごくオススメしたい作品です。
続編も楽しみにしてますね! - ZAK
サスペンス的な内容
ひょんなことで、とある事件に巻き込まれてしまった、女子高生の物語。
まだ携帯電話もない時代のお話で、そのことが緊迫感を生んでいます。
物語の舞台となる土地のことも良く調査されていました。
やや、アップテンポですが、サラっと読むには丁度良い作品かと思います。 - しょう
短編ながら
短編ながら内容がしっかりしていてとても面白かったです。
ちょっぴり旅行気分も味わえ、
更に緊迫したシーンもあり…
第2段が楽しみです