namata
書き出しを読んだら、うれしくなった。
書き出しが一番センスを問われる部分だと勝手に思い込んでいる。
今読むべきものかどうかの基準にしてる。
不思議な世界観なのにもかかわらず、みょうに説得力のある。なのに肩に力が入り過ぎてなくてここちがよい文体。
印象的だったのは暗闇と閉塞感の黒の描き方。
そして、再会し、手のつないだ時に感じた白いピンク色がなんだかたまりませんでした。
いち個人的な好みですが、
ラスト自殺についてのメッセージ色が強すぎて野暮ったく安っぽい。
そう感じされるほど途中までの高級感というのは相当なものがありました。