死にゆく 俺へ……
※ネタバレ注意※
【追憶のマリア】関連作品
* * *
この作品のみでは意味不明で楽しめません。
作者の力不足です、ごめんなさい。
- 最終更新日
- 2010/03/06
- 作品公開日
- 2010/03/06
- ページ数
- 完結 20ページ
- 文字数
- 5,227文字
- セルフレイティング
- 暴力描写 性描写
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作品コメント
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- Jade
天使が堕つるは何故か 左手に握るは何十万人もの命。 右手にはたった一人の大切な人。 片方を選ばなければならない状況下で、はたしてどちらを助けることが『正しい』選択なのでしょう。 窪田が決断に迫られているその時、宙づりの状態で剛史は思いをめぐらせます。 周囲から天使のようだと云われた彼が、警察官として正義に燃えていたはずの彼が、どうして『悪』となってしまったのか。 『追憶のマリア』に登場する彼は、絶対的な悪ではありませんでした。 どんな人でも、もしかしたら『正義』と『悪』の二面性を持っているのではないでしょうか。そしてそれは、突発的なことで表に出てきてしまうのかもしれません。 この作品は、ぜひ『追憶のマリア』読後、すぐにお読みください。 作者様が表紙に書かれているとおり、確かにこの作品だけですと置いてけ堀をくらってしまいそうですが、二作品読後に明らかとなる思いには、震えが止まりません。
- mimiko
毒薬を口に含むような危険な甘やかさと、驚愕の結末が今宵を彩るサスペンス 追憶のマリアから、是非連続してお読みください。 私はこの作品を目にしたとき、人の一面では測れない奥深さと、そして悲しみに、只人でしかない己の矮小さに愕然としました。 人は生まれた時はみな平等で、幸せな人生が約束されている。 そう信じて疑わないはずなのに、運命の歯車はどうしてこうも残酷なのでしょう。 本作の主人公「剛史」が、自分の幸福を必死に手元に残そうと掌を広げているのに、砂時計が時を刻むように無情に零れおちていくその様。 涙が出ます。 彼の生き方はけっして褒められたものではありません。 しかし自らの破滅を望み、壊れ続けていく彼の姿は、背徳の天使のタイトルにふさわしく、美しくさえ見える瞬間があるのは何故でしょう。 彼の人生は、我々が理解しなくて良いものです。 ですが筆者様にやはり言いたい。 この作品を書いてくれてありがとうと。 彼の生きざまを見たことを決して後悔させない、すばらしいサスペンスです。
- 紫宇
贅沢な20P 奈落に向かう男の独白。 彼が今際に残した閃光の意味とは? 『追憶のマリア』で人ならぬ残忍さを見せた彼の過去は、 走馬灯と呼ぶにはあまりにも悲しく、 闇の密度が濃い。 此方は作者様の本格派サスペンス【追憶のマリア】関連作品です。 美味しいワインにチーズのつもりで迂闊に喰らいついたら、危険な毒薬でした。 是非、【追憶のマリア】からご覧になって下さい。 あまりの贅沢さ、この作品に出会えた幸せに感覚が麻痺します。