作品コメント
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- mimiko
自分の小ささを知っているから、大きく見えるララク。
この世で生きていると、去勢をはったり、見栄をはったり、嘘をついたり……
みんな生きることに一生懸命です。
それもひとつの愛しい人間の姿だと思います。
でもこちらのララクは、自分の小ささを知っています。
力の無さを知っています。
それを受け入れています。
とうてい叶うとは思えない、切ない恋心をひとりで抱いて、
「届いた!」
と歓喜したのは、本当に刹那の時で……
それでもララクは変わらなかったのです。
己を知り、空を見上げ、やはり遠い恋を抱いて生きています。
それは、潔く美しい姿なのですが、我々読者は、とても切ないのです。
どうしようも出来ないことがわかっているから、なおのこと切ないのです。
ララクはどこまで達観しているのでしょうか。
一夜語りの場で、ゆっくりと耳を傾けてみたい気がしました。
ララクを支えるその声が、ひょっとしたら聞こえるかもしれませんし…… - みづき海斗
本格的
大人の絵本とも言えるでしょう。作者様の文章表現の素晴らしさが垣間見えます。ララクは本当にあまがみさまを愛していたのではないのでしょうか?最初はあまがみさまのためだけに吹いていた笛。それがいつの間にか村人の心に響く音になっていった---
ファンタジーの中に人間の恐ろしさも描いている傑作とも言えるでしょう。コンビニとはまた違う世界を見た気がします。
作者様、短編でも内容が充実していますので今後の御活躍を期待しています!!