歪んだ月が愛しくて

作者壬武瑠子

大切なものに背を向けて逃げ出した先は、“王”が君臨する学園都市だった。




昔々、あるところに


白い鬼がいました




白い鬼は、その名の通り真っ白で


月夜を背に透明に近い銀髪から覗く


悪魔のような真紅の瞳に


人々は恐怖と畏怖の念を抱くようになり


近付く者は誰もいませんでした




人々は、いつしか白い鬼を


こう呼ぶようになりました











“   ”と…